コラムNo.4「アイソレーション」と「キネティックチェーン」競技に活かす考えかた。

「アイソレーション」と「キネティックチェーン」

アイソレーションとキネティックチェーンとは、簡単い言うと、「分ける」「繋げる」です。

トレーニングでよく使われる用語ですが、ダンスなどでも、特にアイソレーションと言う言葉は使われます。

I.ZAClaboのコラムは、トレーナーや身体の専門家向けの内容になっているため、専門用語の説明を省く事が多いですが、ご了承くださいませ。

アイソレーションとキネティックチェーンも、どちらも大切な考え方ですが、何も、トレーニングだけに適応する考え方ではありません。

コンディショニングはもちろん、ストレッチにもこの考え方は大切です。

野球のピッチャーで、これについて説明をすると、ボールを投げる(腕を振りおろす動き)肘の部分にフォーカスしてみた場合、肘の伸展動作で、上腕三頭筋などが働きますが、ボールの速度を上げたいとトレーニングをするなら、アイソレーション(部分)的に見ると、上腕三頭筋に的を絞った伸展動作のトレーニングも必要になってきます。

でも、ピッチャーの投げる動作というのは、足の力や、体幹の捻り、そこから生まれた力を腕、指先へと連鎖させて投げるフォームになっているので、上腕三頭筋を鍛えたら、全身の「投球筋・関節」と連動させる「キネティックチェーン(連動連鎖)」的なトレーニングを欠かすことができません。

上腕三頭筋のトレーニング方法は、何種類もありますが、ただ、上腕三頭筋を鍛えればいいというものではないので、野球のピッチャーあれば、スペシフィックな考え方が重要になります。

スペシフィックとは、特異性の事で、簡単に言うと、その競技に応じて特異的な動きを考慮したコンディショニングを行う事を言います。

野球のピッチャーの場合(オーバーヘッド)がフォームの場合、そのオーバーヘッド(頭の上に腕があるフォーム)で、ケーブルマシーンなどで、上腕三頭筋に刺激を入れるトレーニングなどを行います。

競技フォームの特性をとり入れる事で、よりパフォーマンスにつながるコンディショニングにする事ができます。

ただ、忘れてはいけないのが、スペシフィック(特異性)を考慮したコンディショニングをしても、ピッチャーなら、実際に投げる練習をして投球フォームを仕上げることが最終的なスキルアップになります。

J-SPO屋比久
一般社団法人日本スポーツプロジェクト協会I.ZAClabo


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